こんにちはBarney’s gardenへようこそ!
今回は本日行われた台湾の国民投票について皆さんにも共有したいと思います。実はこの国民投票は日本にも影響があるのは知っている人もいるでしょう。
中国の台湾進出は日本にも影響があり、国際的な注目を浴びています。台湾および尖閣諸島が中国の手に渡れば日本近海にも我が物顔で中国が押し寄せてきます。
現在の台湾は独立派の「民進党」が政権を握っています。台湾の最大野党といえば親中派の「国民党」ですが、今回の選挙では添加物を使った米国産の豚肉の輸入等をめぐる国民投票だったのです。
結果は豚肉禁輸案件では、賛成393万6554票、反対413万1203票で、投票率は41・09%でした。
もちろん、今回の選挙は中国の習近平氏含め、中国共産党はかなり注目していたでしょう。
今回の選挙がどのくらい大切なことだったのか僕なりにまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
負ければ国際的信用を失う可能性もあった選挙は民進党の勝利!
今回の選挙の経緯は以下の通りです。
蔡政権は、民主主義諸国、特に米国との連携を強めて中国の圧力に対抗しようとしており、安全保障を含む総合的判断から、今年1月、この飼料添加物を使った米国産食肉の輸入を解禁した。だが、食の安全への関心が強い層から反発が上がり、これに乗る形で最大野党・国民党が中心になって署名を集め、住民投票に持ち込んだ。
引用:https://www.msn.com/ja-jp/news/world/台湾、市場開放・対米関係強化へ前進…米産豚肉禁輸などの住民投票不成立/ar-AARWvnf
今回の選挙は赤身を増やす飼料添加物を使った豚肉の全面輸入禁止など4案件の是非を問う住民投票でした。結果は反対多数で全件が不成立となり、市場開放を進め、米国との全面的な関係強化や環太平洋経済連携協定(TPP)加盟を目指す蔡英文政権にとって、実質的な勝利となりました。
この結果を受けて蔡総統は「人々は国際社会に積極的に参加していくことを望んだ」と述べています。
食の安全性は本当?
実は今回の選挙の争点でもあった「食の安全性」については民進党派の僕も疑問を持っています。
日本でもタイ、ブラジルなどから発癌性のあるホルモン剤を注射した鶏肉を輸入しています。今では冷凍の唐揚げ、大手コンビニのホットコーナーに並ぶ鶏肉はほぼ、タイやブラジル産です。
確かに国際社会で生き抜くためには他国との関係を強化する必要もありますが、国は安全面といったところまで配慮しなくてはなりません。鶏肉に関していえば米国は添加物を使った豚肉は輸出していますが、ブラジル産の鶏肉は輸入していないのが現実です。
大きな利権が絡む複雑な国際社会なので、シンプルなことではありませんが、安全性は確保した上での輸出入といったやりとりをしてもらいたいものです。
国民党にとっては危機になる
政権奪還を狙う国民党ですが、今回の選挙で立場はかなり厳しくなりました。国民党もかなり力を入れたみたいですが、力及ばず不成立となったことにより、政権奪還への糸口を見失ったのではないでしょうか。
いずれにせよ、今回の選挙により台湾、米国の関係がさらに良くなれば国民党にとっては大きな痛手となりそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
隣国のことですが、私たちにも大きく影響のある選挙だったと思います。
今後の台湾や日本、米国の動きには注視したいですね。