体内で自己増殖!?国産の次世代ワクチン「レプリコンワクチン」とは?メリット、デメリット等

こんにちはBarney’s gardenへようこそ!

今回は10月に治験が開始予定の自己増殖型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)について記事にしたいと思います。

こちらは大分大学が8月25日、開発中である新しいタイプの国産ワクチンの臨床試験を開始する準備に入ったと発表したということですでに聞いたことがある方もいると思います。

そもそも自己増殖型とはなんなのか?効果は期待できるのか?副反応等、現段階で分かっていることについてご紹介したいと思います。

自己増殖型mRNAワクチン(レプリコンワクチン)とは?

レプリコンワクチンの「レプリコン」はレプリカ、つまり複製、模写という意味でレプリコンワクチンは体内で自ら増える自己増殖型のワクチンです。

そのため、少量の接種で大きな効果を期待できるワクチンとなるようです。

具体的な量というのが、日本国民1億2000万人分のワクチンがわずか127gということです。全国民分がわずか127gというのはピンとこないですよね。

ただ、少量で良いということは生産も早くなると思いますし、接種したくてもまだできない方にも接種できる可能性が高くなりますね。

レプリコンワクチンは他のワクチンと何が違う?

ファイザーやモデルナのワクチンの「進化版」と言われているレプリコンワクチンですが、他のワクチンと何が違うのでしょうか?

ファイザー、モデルナ等のワクチンはウィルスが細胞にくっつくスパイクの遺伝子(設計図)を体内に入れ、体内でスパイクを作り出し、それによりウィルスが入ってきたと勘違いした身体の中に予め抗体を作っておくというものです。

一方、レプリコンワクチンも基本の仕組みは一緒なのですが、体内で遺伝子が勝手に増殖します。遺伝子が増殖すればスパイクもたくさん作られ、結果的に抗体の量が多くなるという仕組みのようです。

レプリコンワクチンのメリットとデメリットは

ではレプリコンワクチンのメリットはどんなことが挙げられるのでしょうか?様々なニュースや記事に書いてあったことをまとめると以下のようになりました。

  1. 少量で済むので、副反応が少なくなるのではないか
  2. 上記でも紹介した通り、少量であれば生産のスピードが早く、国民に接種スピードが安定する。
  3. 様々な変異株に対応できるように設計しているということなので、変異株の流行に関係なく、一定の効果を持続できる
  4. 自己増殖なので、効果の持続期間が長い

上記のように挙げていますが、治験は来月を予定しています。なので、治験を経て、メリット、デメリットがはっきりとしてくると思いますので、上記の内容はあくまで現段階で考えられる内容です。

ただ、私自身、この記事を書きながら素人考えかもしれませんが、疑問も出てきます。例えば、自己増殖してもらうのは結構だが、それが丁度良い量の遺伝子量で収まってくれるのかということや抗体の量が体内で増えるということは結局、副反応のリスクは変わらないではないかという疑問が出てきます。そういった意味では本当に安全なの?と思ってしまいますね。多くの国民が「効果」と同様に重要視しているのが「安全性」なわけですから、誰でも疑問に思うようなことの安全性が見えないという点ではデメリットがあるとして、国民に受け入れられなくなってしまうかもしれません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

国産や進化版と聞くとついつい飛びつきたくなっちゃいそうですが、来月の治験を経て、さらに多くの具体的な情報が出てくると思うので、今は待つしかありませんね。

ただ、やはり「安全性」という点は誰だって譲れない部分だと思いますので、そこはしっかりと確保していただきたいものです。

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