「本当の豊かさ」とは?アドラーの心理学から学ぶべきこと

こんにちはBarney’s gardenへようこそ!

今回は人生を生きていく上で「本当の豊かさ」についてアドラー心理学から考えるという記事を紹介したいと思います。

「本当の豊かさ」と聞くとお金のことだったり、家族や友人、恋人との関係について考えると思います。

今回はお金のことがメインになりますが、それぞれ価値観も違いますし、「本当の豊かさ」は人それぞれという見方もあるので、参考程度に見ていただければと思います。

お金を目的にはしない方が良い!?

アドラーは自身の著書の中で「私たちは自分で人生を作っていかなければならない」「私たちは自分自身の行動の主人公である」という言葉を残しています。

確かに誰でも自分の人生を生きていくのですから、主人公はその人自身ですよね。誰かの人生を生きるにはあまりに人生は短く感じてしまいます。

今回はアドラー心理学に詳しい岩井俊憲さんの解説をご紹介します。

そもそも本当に成功している人、お金にも人にも恵まれている人は、最初から成功やお金を目的に行動していません。彼らはお金はあくまでも結果として付いてきたものであり、本来の目的は別にあると考えています。」

確かに野球に詳しくない人でもわかる大谷翔平もあれだけの優秀な選手なのに他のメジャーリーガーよりも安い年俸でメジャーリーグに移籍してますよね。(もちろん規定の関係上どうしても年俸に制限があるようですが)

岩井さんは他にもJAL再建に貢献した稲盛和夫さんについて紹介してくれています。

経営者でいえば、近年ならばJAL再建にまい進した稲盛和夫さんでしょう。JALという大企業を立て直すのに、なんと無報酬でその大役を引き受け、見事再建に成功しました。

では稲盛さんは全くのタダ働きで損をしたでしょうか? 結果として世間の彼に対する評価は高まりました。彼を慕い尊敬する若い人たちが彼のもとを訪ね、稲盛さんは盛和塾という経営塾を開き、後進を育てました。

真の成功者というのは、彼のように多くの人が集まる。人が集まればそこに縁が生まれ、機会が生まれ、仕事が生まれます。そして結果としてお金も集まり人生は豊かになっていくのです。

見返りを求めるのではなく、目的に邁進し、結果的にお金が集まる良い例ですね。しかし、僕には稲盛さんの財産は最終的なお金ではなく、稲盛さんを慕う人が集まったことだと感じました。

お金を目的にするとどうなってしまうのか?

「どうしてもお金を目的にしてしまう人がいます。しかし、そういう人の周りには本当に力になってくれる人が集まりません。

そういう人には羽振りの良さにあやかろうという人や、上手にだましてお金を巻き上げようというよこしまな人物、怪しい人間たちが寄ってきます。そして、結局お金の切れ目が縁の切れ目で、状況が悪くなると去っていきます。

つねに自分がトクをしたいと考える人は、継続的に成功することは難しい。さらに言えば本当に豊かな人生を送ることはできないのです。」

なんとなくわかる気がします。僕もお金を目的にしている人生を送る知り合いとは疎遠になっていきますし、その人のことを俯瞰で見ると怪しい人が集まっているように感じますね。

「本当の豊かさ」のキーポイントは「共同体感覚」

アドラーは人間の最終的な目的は「共同体感覚」であると言います。あまり耳慣れない言葉ですね。

人は共同体の中でそれぞれが自分の役割と存在意義を持ち、居場所を持つことで幸せを感じるようにできているらしいのです。

アドラーから言わせれば、どんなにお金をたくさん持っていても家族や仲間たち、自分を支えてくれる仲間たちがいない人は決して幸福ではないということです。

他者に与えることで幸福を感じられる

新約聖書に「受けるよりも与える方が幸いである」という言葉があります。アドラーはよい共同体を作り、そこに属し、良い関係を築くために与えることが必要だと話しています。

誰かのために何かしてあげたい、役に立ちたいと常日頃から考え、ちょっとした日常の自己犠牲を積み上げていくことで、大きな流れとしてそれは必ず返ってくるそうです。

そしてそこには見返りを求めない、他者のために労を惜しまない人は、不思議と人の評価が上がり、人が寄ってくる人物になっていくということです。

その結果として、お金も含めて、豊かな人生を実現するということですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

急がば回れというような言葉がありますが、まずはお金を目的に動くのではなく日常から「与える」ことを惜しまず、目的のために一生懸命になることで人が集まりやすく、そして、結果的にお金が入ってきやすくなるのですね。

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