盆栽の水やり②

こんにちはHello!!盆栽です。

今回は盆栽の水やりについてご紹介しようと思います。

盆栽の水やりは盆栽を育てていく上で基本的な作業になります。初心者が間違った水やりを覚えてしまうと上手く盆栽を育てていくことはできません。

今回は基本的な盆栽の水やりについて僕の経験も交えながらご紹介しますが、樹種や樹齢によって水やりは変わってくるので、樹種ごとの管理については別途紹介していきますので、そちらもご覧ください。

水やりの方法・頻度

水やりの道具

盆栽の水やりはただ、水をあげられればなんでも良いというわけではないです。盆栽に水をあげる際にはできればジョウロを使用していただくと良いです。ジョウロが良い理由は①優しい水であげることができ、しっかりと鉢の中に水が入る、②表土や肥料を吹き飛ばすことがないというのは主な理由です。ジョウロがない場合はホースであげたり、水道から直接あげることができますが、その際は鉢の中にちゃんと水が入っていること、表土や肥料を飛ばさないように気をつけて行ってください。どのように水やりを行ったとしても鉢の底から水が出てくるまであげるのが基本です。

また、ジョウロで水やりをする場合は水道から直接ジョウロ内に水を入れてあげることになると思いますが、前日の夜にバケツなどに水を溜めておくのが理想的です。水道からの冷たい水をあげると樹に負担をかけてしまうことがありますし、水を溜めておけば塩素が抜けるという効果もあります。

水やりの方法

初心者が水やりを行う際には、基本的には表土が乾いてきたら水をあげます。僕自身もまずは1年間これを行いました。そうすれば、乾いて枯れてしまうことはありませんし、どの樹が乾きやすいのかが分かってきます。しかし、水やりの難しいポイントの一つとして水のやりすぎによる「根腐れ」をおこしてしまうということです。根腐れをおこすと栄養を十分に吸い上げることができない樹は枯れてしまします。なのである程度乾いたら水をあげることが大切です。そのある程度が表土が乾いたらと考えても良いと思います。ちなみに私も自分の盆栽を根腐れさせてしまったことがあるのですが、その時は乾きが鈍り、鉢底の穴から腐敗臭のような匂いがありました。

その後、僕は盆栽が手で持てる位の重さであればたっぷり水をあげた直度の盆栽と乾いてきた状態の盆栽で重たさの違いを感じてみて、乾き具合を確認していました。そのようにすれば根腐れもおきずに済むと思います。

水やりの頻度

水やりは季節や天候、育てている環境によっても頻度は変わってきますが、ここでは季節別で説明したいと思います。

春、秋:1日に1回から2回

夏:1日に2回から3回

冬:1日に1回

上記の頻度を基本としてたっぷりとあげてください。この頻度をベースにして樹の状態等をみながら柔軟に変えていくことで水やりを覚え、元気な樹になってくれます。

実際に私も1年はほぼ上記の通りに水やりを行いました。ベースを知っていると調子の良い樹、悪い樹、水が好きな樹、そこまで必要でない樹等に分けて水やりを行うことができてきたので、初心者の方はまずは1年頑張ってみることをお勧めします。

そして、僕の経験からのちょっとした知恵ですが、何鉢もお持ちの方は、水やりの頻度、量などで分けて盆栽を並べておくの水やりの際、間違いがなくなり、管理もしやすくなります。

例外

樹は生き物ですので、画一的に水やりを行うことはできません。例えば、調子が悪い樹は水を吸い上げる力はありません。なので、水やりの頻度は下がりますし、水をあげた場合でも鉢の下に木材などをかまして、鉢を斜めにすることで水を抜けやすくする必要があります。

他には前回の植え替えから数年が経過すると鉢の中が根でいっぱいになってしまします。そう言った場合、簡単に水が浸透していかないので、1回の水やりで数回灌水する必要があります。それか、水を張ったバケツなどに鉢ごと入れて泡を出し切るまで沈めておくのも効果的です。これを「どぶ漬け」といいます。

また「葉水」といって葉に水をかけながら水をあげる方法もあります。葉についた埃を払ったり、害虫を予防することができるほか、少しだけ水をあげたい場合などに「葉水」を行うと葉から滴り落ちた水滴が鉢の中に入るので、水をあげすぎたくない場合や鉢の中の水分をコントロールしたい場合に効果的です。

 「葉水」

まとめ

今回は水やりをより具体的に説明しました。

水やり道具:ジョウロを使用するのが理想的ですが、ホースや水道から水やりを行うことができます。どのような方法でも鉢の底から水が出てくるまであげてください。そしてジョウロであげる際には予め溜めておいた水を使うと樹への負担が減ります。

水やりの方法:表土が乾いたら水をあげてください。ただ、水をあげすぎると根腐れをおこしてしまうのでその点も注意しながら行ってください。乾き具合を簡単に確かめたい場合は鉢ごと持ち上げて見ると分かりやすいです。

水やりの頻度:春、秋は1日に1回から2回、夏は1日に2回から3回、冬は1日に1回を目やすいに行い、慣れてきたら樹の状態などに応じて水やりの頻度をかえてください。

例外:調子が悪い樹は水が抜けやすいように鉢を斜めにしておく、水が入りにくい盆栽などには水を張ったバケツなどに浸ける「どぶ漬け」をする。そして、水やりをコントロースしたい場合などには「葉水」で調整する。

さて、今回は少し具体的な方法をご紹介しましたが、今回のご紹介した内容をしっかり行い、数年やり続ければ水やりの自信もついてくると思いますので、ぜひ、参考にしていただければと思います。

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