盆栽の鉢

こんにちはHello!!盆栽です。

今回は盆栽の鉢について皆さんにお伝えしようと思います。そもそも盆栽の盆は「鉢」のことを指し、栽は「樹木」のことを指します。その2つが合わさって盆栽となるので、まずは基本だけでも良いので鉢のことを知っておく方が良いでしょう。

盆栽の鉢には様々な種類があり、樹木と鉢の美しい調和により、盆栽となります。なので、樹木と相性の良い、鉢を選ぶことも盆栽をやる上では大切です。

僕みたいな職人は盆栽の美しさを表現することが仕事の内の一つなので、鉢合わせの際、様々な条件を考えながら行いますが、皆さんはまずは自分が気に入った鉢合わせを行うことをお勧めします。そうすれば愛着も増し、盆栽が更に可愛く思えることでしょう。

鉢の種類

盆栽の世界では鉢を選ぶことを「鉢合わせ」と言い、樹木と鉢の調和を「鉢映り」と言います。基本的には松柏類には「泥もの」、雑木類には「色鉢」が合います。

泥もの:釉薬をかけずに焼いた鉢です。松柏類に合い、松柏の緑色の葉が際立ちます。

色鉢:釉薬をかけて焼いた鉢です。雑木類の実や花などの色によって鉢を選ぶ楽しさもあり、鉢合わせから楽しめるでしょう。

鉢合わせ

松柏類は泥もの、雑木類は色鉢というのを基本としますが、幹の太さによっても合う、鉢の形が異なってきます。

幹が太い樹には正方鉢や長方鉢、六角鉢が合います。対して幹が細い樹には丸鉢や楕円鉢を合わせるとバランスが良いです。

鉢の深さと形

鉢には深さが異なるものや形が異なるものなど多種多様です。初心者の方はまず、鉢の深さとの名称、鉢の形から覚えるようにしましょう。一つの鉢で様々な名称がありますが、それは別の記事で紹介したいと思います。

鉢の深さと名称

薄鉢:最も薄い鉢です。株立ちなどに使われることが多いです。

浅鉢:鉢の直径に対して、鉢の高さが半分以下の鉢の事を浅鉢と言います。

中深鉢:浅鉢と深鉢の中間の鉢のことを中深鉢と言います。

深鉢:鉢の直径と同じ深さか、直径より高い鉢を深鉢と言います。

下方鉢;鉢の直径より高い鉢です。懸崖などで使われることが多いです。

鉢の形

楕円鉢

正方鉢

丸鉢

六角鉢

八角鉢

長方鉢

鉢の綺麗に見せよう

どんなに樹が綺麗でも鉢が汚れていたら残念ですよね。最低でも家の中に飾る際などには鉢を拭くことをお勧めします。鉢を綺麗にするには

  1. 柔らかく、綺麗な雑巾で汚れを落とす
  2. ご自宅にあるベビーオイル、サラダ油、オリーブオイルなどを綺麗な雑巾、またはスポンジに少量染み込ませ、優しく鉢を拭いてあげる。

以上の方法で鉢はとても綺麗になり、盆栽として美しさが増します。ぜひ、鉢を綺麗に見せることも覚えておいてください。

おわりに

いかがでしたでしょうか。鉢というと盆栽をする上で脇役と捉えていた方もいたのではないでしょうか。実は僕も初心者の頃は鉢の重要性を理解しておらず、植え替えの際、なんとなく鉢を選んで植え替えをしてしまったことがありました。しかし、知識を身につけていくと自分の鉢合わせがうまくできていないことを知りました。盆栽は一度植え替えをすると、数年は植え替えをしません。なので鉢映りが良くないまま、数年は管理しなくてならなくなります。

そうならない為にも今回のような、基本だけでも覚えておくことをお勧めします。後悔することなく、自分の盆栽が一番美しく見えるように皆さんも楽しい鉢選びをしてみてくださいね。

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