こんにちはBarney’s gardenへようこそ!
今回は5月28日の金曜ロードショーで放送される名作「スタンドバイミー」について記事にしたいと思います。
スタンドバイミーといえば1986年公開のアメリカ映画です(日本公開は翌年の1987年)。原作はスティーブン・キングの短編集「恐怖の四季」の中に収められた「THE Body」となっています。
まずはどんな映画なのか簡単にご紹介します。
「スタンドバイミー」
1950年代、オレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年がひょんなことから線路の脇に死体が野ざらしになっているという情報を手に入れ、好奇心と有名になりたいという思いから死体探しの旅に出かける青春映画です。性格や個性が違う4人は喧嘩や助け合いをしながら旅をします。(これ以上はネタバレになってしまうので割愛します)
決して恵まれた環境ではなかった4人が、少年だからこその葛藤や思いを抱きながらも、旅を通して成長する姿が印象的な映画となっています。
「スタンドバイミー」は実話?
上記でも紹介しているとおり、原作はスティーブンキングの作品です。そしてスタンドバイミーの主人公ゴードン・ラチャンスはスティーブンキングがモデルになっています。
実際、スティーブンキングも「スタンドバイミー」を自伝的作品と称したこともあるほどです。
またゴードン・ラチャンスとスティーブンキングの共通点は大人になって小説家になったこと、子どもの頃に兄を亡くしていることが挙げられす。スタンドバイミーで線路の横に死体が野ざらしになっているというのも、スティーブンキングが4歳の時に一緒に遊んでいた友達が電車に轢かれて亡くなってしまったという実話を元にされているようですね。
しかし、スタンドバイミーのように友人と死体探しの旅に出るというような実話はなく、作品の多くはフィクションになっています。
スタンドバイミーの魅力
映画スタンドバイミーは、ただ少年たちが苦楽を共にしながら旅をするということだけではないように思えます。特に主人公のゴードン・ラチャンスは自分の置かれた環境に対して、葛藤があり、大きな悩みを抱えながらもそれを吐き出すことさえできない少年でした。しかし、その気持ちを受け止めてくれる友人がいて、自分を見つめ直すことができたゴードン・ラチャンスは映画の後半では少年から大人に変わったかのような変化を遂げます。
その成長の過程こそが本作の魅力の一つと言えることなのではないかと思います。
50年代のアメリカの田舎町には、特有の同調圧力や父権主義の息苦しさがあり、町を出て成功する者はごく一部でした。大学に進学することもなく、田舎町で労働者階級として一生を終えることの方が多かった中、ゴーディの兄は期待を一心に受けるごく一部のエリートだったのです。 そんな兄がなくなってしまったのに、兄のように優秀でない自分が生き残ったことで、ゴーディは自分を責めてしまいます。 当時の情報源は新聞やラジオだけで、今ほど情報通信技術も発達していません。どうしても街全体の価値観は閉鎖的で保守的なものになり、その価値観が少年たちにとってのすべてでした。 ゴーディはそこを出て、町だけが世界のすべてではないと知ったことで、成長することができたのかもしれません。
引用:https://ciatr.jp/topics/167932
おわりに
いかがでしたでしょうか。本作は実を元に描かれている部分もあるようですが、基本的にはフィクションだったようですね。
しかし、少年たちが旅を通して成長する過程などを見ると何故か懐かし気持ちになるのは僕だけではないと思います。
僕も中学生の頃、友人と自転車で100km以上離れた街まで行ったことがあるので、その時のことを思い出されます。
本作が名作と言われる所以は、誰の心にも何かを残してくれる温かみのある映画だからなのでしょう。