こんにちはBarney’s gardenへようこそ!
今回は厚生労働省が10代と20代の男性に対し、ファイザー社製のワクチンの接種を検討するよう勧める方向で調整に入ったとのニュースがありましたので、紹介したいと思います。
コロナ感染者が減少傾向にありますが、ワクチンの効果やコロナの後遺症の問題など問題は山積みですよね。
そんな中、若い男性に対してファイザー社製のワクチンを勧めているというニュースはまた何か不安要素を増えるようで心配になってしまいますね。
若い男性がファイザー社製ワクチンを推奨される理由
厚生労働省は、ごくまれに若い男性で心臓の筋肉などに炎症が起きるおそれがあるとして、ファイザー社製のワクチンの接種を検討するよう勧める方向で調整に入ったということですが、なぜファイザー社製のワクチンを推奨されるのでしょうか。
海外では、モデルナのワクチンの接種を受けたあと、心臓の筋肉や心臓を包む膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」が疑われる事例が、ごくまれに報告され、若い男性ほど多くなる傾向があります。
引用:https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211013/1000071475.html
ということでファイザー社製のワクチンを推奨するということなんですね。
「心筋炎」や「心膜炎」について、モデルナやファイザーは、「接種との因果関係は不明だ」としながらも胸の痛みや呼吸困難などが起きた場合は、速やかに医療機関を受診するよう添付文書で注意喚起を行っているようです。
しかし、厚生労働省では「頻度としてはごくまれで、軽症の場合が多く、接種によるメリットのほうがはるかに大きい」としているので、注意はしたほうが良いですが、万が一を考えておくことも必要になってきますね。
また、一部の海外ではすでにファイザー社製のワクチンのみの接種も始めているようです。↓
同じような理由でフィンランドが30歳未満の男性へのモデルナワクチンの接種を中断することを明らかにしているほか、スウェーデンも30歳以下への接種を中断してファイザーのワクチンに切り替えると発表しています。
やはりデータが集まってくると様々な動きが出てきますね。なお、1回目にモデルナのワクチンの接種を受けた場合も、2回目はファイザーのワクチンへの切り替えることを勧めるということです。
国内の統計は?
厚生労働省によりますと、国内でも先月12日までに、いずれも男性でモデルナのワクチンを接種した20代で100万人あたり17.1件、10代で21.6件の心筋炎などが報告され、ファイザーより、20代で100万人あたり4件、10代で19.7件上回っているということです。
ちなみにファイザーも特に2回目の接種から7日以内に発症しやすく、12歳から17歳の男性で最も発症する頻度が高いという統計データが発表されています。
ずば抜けて差が開いているわけではないようですが、やはり少しでも安心できる方を接種する方が得策ですね。
専門家の意見
東京医科大学の濱田篤郎特任教授は今回のニュースを受けて以下のように説明しています。
心筋炎が起きる頻度はあくまでも非常にまれで、症状も軽いことが多いため、あまり心配する必要はないと思う。モデルナで心筋炎が起こりやすいかどうかある程度科学的に検証したうえで、一時停止するなどの対応を考えてもいいと思うが、現時点で日本でそういったデータは出ていない。いまの段階ではあまり心配せずに引き続きできるだけワクチンを受けていただきたい。ただ、2回目の接種を受けて、胸がちくちくするといったことがあれば、念のため、最寄りの内科を受診してワクチンを打って症状があることをお伝えしてもらうのが安全じゃないかと思う」
とのことです。あまり心配しすぎず、しかし、何か異変があればすぐに内科に相談にいくということが必要ですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
少し心配なニュースではありましたが、厚生労働省や専門家がいう通り症状は稀で軽症のことが多いということですから、ワクチン接種自体を敬遠する必要はなさそうです。
しかし、自分の大切な体ですから、異変があればすぐに病院で診てもらってくださいね!