こんにちは!Hello!!盆栽です。
さて、今回は
そもそも「盆栽」って何? 〜盆栽を始める前に知っておくべきこと②〜と題して初心者でも分かりやすい盆栽の基本をお伝えします!まだ前回のブログを見てない方はそちらもチェックしてみてくださいね。
今回のテーマは
- 盆栽の主な種類
- 盆栽の樹形
- 盆栽の大きさ
です。
①盆栽の主な種類
盆栽は大きく分けると3つの樹種に分けることができます。
松柏盆栽:松柏盆栽は針葉樹の盆栽で、字の通り「松」の種類や「柏」の種類のことを指します。基本的には丈夫で仕立てやすさがあります。代表的なのは黒松や赤松、真柏があげられます。
雑木盆栽:松柏盆栽でも草もの盆栽でもないものが雑木盆栽になります。四季を感じられ、特に女性人気が高い樹種でもあります。代表的なものでいえばモミジや楓、ケヤキがあげられます。
草もの盆栽:草そのものを鉢に植えたものが草もの盆栽になります。代表的なものは風知草やシダ系のものがあげられます。
上記の中でもさらに細かく「花もの」「実もの」などに分けられる場合があります。「花もの」の代表的なものは桜、梅系。「実もの」では柿や姫リンゴなどがあげられます。
僕の経験上これを理解すると盆栽への興味の幅が一気に広がり、自分の好きな樹種をある程度絞ることができるようになります。そうすると管理方法や樹について理解を深め、盆栽を育てることの楽しさが更に増しました。
②盆栽の樹形
盆栽にはさまざまな樹形が存在しています。前回のブログでもお伝えした通り、盆栽は自然にある樹や草などを鉢の中で表現したものなので、樹形も基本的には自然界にある樹の形のものになります。いずれにしても全体の形が「不等辺三角形」になっている形が自然の感じが出ていて美しいとされています。
直幹:一本の幹が根元から真っ直ぐに伸びた最も基本的な樹形です。
斜幹:一本の幹が斜めに伸びた樹形です。
模様木:一本の幹が左右に曲がりながら伸びていく樹形です。直幹と同様、盆栽の基本的な樹形です。
双幹:2本の幹が根元から伸びる樹形です。主幹の親幹、親幹に寄り添うような小さな幹を子幹と呼びます。
三幹:3本の幹が根本から伸びる樹形です。双幹同様、主幹の親幹、親幹に寄り添うような小さな幹を子幹と呼びます。
文人木:下枝がなく、主に樹冠部分に枝、葉がある樹形です。文人が好んでいたことから文人木という名前で呼ばれるようになりました。細く洒落た樹形です。
懸崖:まるで岩壁に自生しているかのように下に垂れ下りながら伸びた樹形です。鉢底より下に幹や枝が伸びたものを懸崖と言います。
半懸崖:懸崖のように幹や枝が垂れ下りながら伸びた樹形ですが、幹や枝が鉢底より下に下がらないものです。
吹き流し:まるで風に吹き付けられなが育ったような樹形で、幹や枝が同じ方向に向いています。
株立ち:5本以上の幹が同じ根元から伸びた樹形を指します。
根連なり:何本もの幹が伸びているが、幹同士は根で繋がっている樹形です。寄せ植えと見分けがつきにくいことがあります。
寄せ植え:一つの鉢に何本もの樹を植え景色を作るものを寄せ植えと言います。樹の種類は同じものでなくてもよく、樹と草を一緒に植えても面白みがあります。
石付き:石に樹をくっつけた樹形です。まるで岩壁に樹が自生しているような景色を表現できます。根っこが土の中にあるものは「石抱き石付き」、樹が石の上にあるのを「石上石付き」と呼びます。
ほうき仕立て:直幹に似ていますが、幹の上部がほうきを逆さにしたように枝分かれしている樹形です。
蟠幹:樹の根元から屈曲、捻転のある樹形を蟠幹と呼びます。
根上がり:根を露出させた樹形を根上がりと呼びます。
いかがでしたでしょうか?樹形もたくさんあるから一気に覚えるは大変ですが、自分の好きな盆栽の樹形がどれに当てはまるのか参考にしていただければと思います。
ちなみに僕の好きな樹形は漲るような生命力を漂わせる懸崖と細く綺麗な曲をつけ侘び寂びを感じられる文人です。
盆栽の大きさ
盆栽は手のひらサイズのものから、とても一人では持てないようなサイズの盆栽まで大きさが様々ですが、ちゃんと大きさ別に呼び方があるのでご紹介します!
まめ盆栽:手のひらサイズの非常に小さい盆栽です。小さくとても可愛らしいですが、水切れも早いので水の管理が大変です。ミニ盆栽とも言います。
小品盆栽:樹高(樹の根本から頭のてっぺんまで)が20㎝以下のものを小品盆栽と呼びます。
貴風盆栽:樹高が20㎝から35㎝くらいまでの盆栽は貴風盆栽と呼びます。中品盆栽を細分化した呼び方です。
中品盆栽:樹高が20㎝から60㎝までのものを中品盆栽と呼びます。ここまでの大きさならなんとか一人でも持てる大きさです。
大品盆栽:樹高が60㎝を超える盆栽を指します。大品盆栽になると力持ちの方やコツを知っている職人は持てますが、女性や初心者の方が無理に持つと腰を痛めてしまうことがあるので注意が必要です。もしもの時は2人以上で持つことをお勧めします!
まとめ
さぁいかがでしたでしょうか?今回お伝えした内容は盆栽を始める前にはどれも知っておいた方が良いことばかりです。僕もそうでしたが、実際に盆栽を選ぶ際には今回の内容のことを事前に知っておくと自分で管理する際のイメージが湧きやすいと思いますし、自分の好きな樹形や大きさを知っておくだけでも更に深く盆栽の魅力を発見できると思います!