中国国民の不満爆発か?世論の責任追求に政府もとうとう対応に出た!

こんにちは!Barney’s gardenへようこそ!

いまだに続くロシア、ウクライナ戦争に中国がロシア側に加担しているのではないかという報道を見た人も多いと思います。

平和の祭典であるオリンピックが北京で開催されていたにも関わらず、中国政府の動きに関してはニュースが事実ならガッカリする人も多いでしょう。

そんな中国ですが、オリンピックの時期に話題に上がった出来事がありました。

知っている人も多いと思いますが、中国農村部で女性が人権をないがしろにされながら暮らしている様子を映した「ある動画」です。

戦争への反対意見も広がる中国では、この動画に関しても国民の不満は爆発していました。

動画を見た国民が事実公表に動く

中国ではSNS等、政府が情報統制を行っているため、黒い部分はあまり国民に知れ渡ることがありません。

しかし、今回の動画はすぐに拡散され、大きな反響を呼んでいるのです。

撮影された場所は中国東部の江蘇省徐州市豊県。その動画に映し出されていたのは、ゴミが散らばったうす暗い小屋に、薄汚れたセーターを着た一人の中年女性が寒そうに震え、脅えている様子であった。足元に凍っているかのようなお粥が置かれている。そして、彼女の首にはなんと、鉄の鎖がつながれているというショッキングな映像だった。

引用:https://www.msn.com/ja-jp/news/world/中国国民の「巨大な民意」が異例の爆発、北京五輪の裏で起こった騒動の正体/ar-AAVd80W

この動画を見た人からは「女性は地元の出身ではなく人身売買されてこの地に来た」「歯がほとんど抜け落ちていて、舌の先が欠けている」等の噂が流れました。

さらに数日後には「歯は、性的暴行を受ける時に反抗して相手にかみつくため、ペンチで無理やり抜かれた」「舌の先は、真実を語らないためハサミで切った」とSNSで拡散されたのです。

これを受け、多くの中国国民が怒りと悲しみを爆発させたようです。

この動画については官製のメディアは沈黙を保ち、影響力のある著名人もほぼ口を閉ざしていたようですが、民間人が自発的に調べ事実を公表したようです。

政府を動かすほどの民意

皆さんもご存知の通り、この手の騒動には政府はすぐに対応していて、投稿の削除やアカウント閉鎖などとにかく情報が拡散されないように動きます。

それでも今回の件は中国国民にとって大きな関心ごとであったようで、政府も一度ついた火を簡単に消せたようではなかったようです。

SNSだけにとどまらず北京大学や清華大学など全国の十数の大学の学生たちは連名で声明を出し、政府にきちんと調査を行うよう要請しました。

この世論を受け、徐州市豊県政府は4回にわたり調査報告を発表、また江蘇省も調査チームを結成し、調査書が公開されたようですが、どれも事件の核心を着くような報告書ではなかったようで、国民の不信感をより一層高める結果になったようです。

そしてとうとう巨大な民意を前に、ようやく政府も動き出した。中国公安省が、3月から12月に女性や児童の誘拐事件を集中的に摘発する方針を決めたというニュースが流れた。

年間100万人が行方不明になり、3万円代で売られる女性

ちなみに中国では中国行方不明人口白書というものがあり、2020年の全国の行方不明者数は100万人でした。2016年は394万人、2019年は129万人となっています。

1989年に出版された長編ノンフィクション『古老の罪悪』(謝致紅、賈魯生著)は、女性の人身売買問題を取り上げ、中国で大きな話題を呼びました。

80年代の中国農村部で行われた人身売買の様子が生々しく記述されている。「山東省と河南省の境界線にある市場にいた7人の若い女性は、タンクトップとパンツだけ身に着け、体の多くは露出され、顔は恐怖に満ちている。彼女らの背中には名前と値段が書かれていて、2000〜3000元(約3万6000〜5万4000円)で売られている」――。その内容は衝撃的だ。本書には、今回の「鎖の女性」事件が起こった徐州市管轄下の六つの県だけで、1986〜88年のわずか3年間で、人身売買され連れて来られた女性の人数が4万8000人を超えたと書かれている。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

中国では民意が政府を動かすというのは異例です。しかし、これは大きな一歩であることは間違い無いです。国民が力を持ち始めたのは確かです。

中国政府は14億人の国民を侮ってはいけないようです。

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